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2008年09月09日(火) 14時59分

パラリンピック 競泳の河合純一、5度目の大会も好発進毎日新聞

 【北京・飯山太郎】北京パラリンピックは9日、17歳で92年バルセロナ大会に初出場した競泳の河合純一(静岡)が、5度目のパラリンピックで好スタートを切った。過去4大会で通算19個(金5、銀8、銅6)のメダルを獲得した33歳は、前回アテネ大会で銀メダルを獲得した男子百メートルバタフライの予選に登場。全体で2番目のタイムとなる1分5秒89の自己ベストをマークして、午後の決勝に進んだ。

 予選は英スピード社製の高速水着「レーザー・レーサー(LR)」ではなく、古いタイプの同社製水着で臨んだ。残り25メートル付近でトップに立ってゴール。自己ベストを約1秒更新した。LRは「決勝で使います」。予選トップタイムとは2秒余りの差はあるが、さらなるタイム短縮を狙う。

 今大会は自らのテーマを「限られた環境で結果を出す」と定めた。04年アテネ大会時は中学教諭の仕事を休職して大学院に通って競技に専念。だがその後は再び教壇に戻り、現在は静岡県教委に勤務し、仕事をしながらの競技環境に身を置いた。指導者や元選手で知名度が高い人材がいないのも障害者スポーツの実情で、選手の環境の厳しさを訴えるためには、現役であり続けることが必要と考えたという。

 今大会は4種目に出場する予定。「絞っているので全部メダルを狙う」と、自信に満ちた表情で言い切った。

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