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2008年09月09日(火) 16時10分

ストーカー判事の罷免訴追を決定 国会の裁判官弾劾訴追委産経新聞

 部下の女性に執拗(しつよう)にメールを送ったとして、ストーカー規制法違反罪で有罪判決が確定した宇都宮地裁の下山芳晴判事(55)について、国会の裁判官訴追委員会(臼井日出男委員長)は9日午後、国会の裁判官弾劾裁判所(松田岩夫裁判長)に罷免を求める訴追を決定した。弾劾裁判所で罷免判決が出れば、平成13年に児童買春事件で有罪が確定した元東京高裁判事以来、6人目となる。
 訴追委では、調査小委員会から「訴追該当」との意見が付された調査結果が報告された後、訴追を決定した。
 調査小委は、司法当局から刑事事件の資料提供を受けたうえ、7月には臼井委員長ら3人が甲府刑務所へ出張し、下山判事から事情聴取。下山判事は「(訴追を)覚悟しています」と涙を流して反省の情を表したという。
 8月28日には、調査小委で「(下山判事は)裁判官の威信を著しく失墜したのは明白」との意見が相次ぎ、全員一致で「訴追該当」を決めていた。
 甲府地裁の公判で、下山判事は罪状を全面的に認め、懲役6月、執行猶予2年(求刑懲役6月)の有罪判決が確定。最高裁は6月、訴追委員会に罷免訴追を請求していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000945-san-soci