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2008年09月09日(火) 16時14分

床下工事詐欺は組員が主導中国新聞

 消費者センター職員を装い、床下工事代金の返金を持ちかけ、現金をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた松江市鹿島町手結、鉄筋工中野司被告(21)の公判が8日、広島地裁であり、検察側が詐欺グループができた経緯など犯行の具体的な手口を明らかにした。

 検察側の冒頭陳述によると、犯行は指定暴力団共政会沖本組組員正寿和成被告(27)=同罪などで起訴=が計画し、同組組員の岩城知隆被告(27)=同=らにメンバー集めを指示。岩城被告や無職小松直之被告(35)=同=が募り、中野被告も加入、実行役となった。

 中野被告はJR広島駅(広島市南区)で別のメンバーと合流。小松被告の指示で被害者を尋ねて通帳などをだまし取り、メンバーの1人が金融機関の現金自動預払機(ATM)で現金50万円を引き出したという。中野被告が別の男性被告(22)に現金を渡し、さらに正寿被告に届けたという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200809090061.html