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2008年09月09日(火) 17時02分

事故米食用転売:葛城食品産業を調査 2社は別の事故米購入 /奈良毎日新聞

 「三笠フーズ」(大阪市北区)による汚染米転売問題で、県と農水省は8日、三笠フーズによる横流し流通経路で汚染米を購入した食品会社「葛城食品産業」(御所市)の調査を始めた。現段階で食品への使用や不正は確認されていないという。
 県葛城保健所と同省奈良農政事務所が同社を訪れ調査。県によると、葛城食品は今年5月に6トンを購入していた。もち米の精米で昨年度の中国産。残留農薬・メタミドホスが基準を超えていた。加工前で保管されていたが、問題発覚後に三笠フーズへ返品されたという。
 農水省によると、三笠フーズ以外に、三喜精麦(大和高田市)と東伸製糊(御所市)も国から事故米を購入した。三喜精麦によると、「奈良農政事務所で入札し、購入した。工業用糊の加工原料として購入した」と話している。
 三喜精麦によると、04年12月に7310キロを購入。7200キロを加工した。05年7月には4516キロを購入。4200キロを加工。いずれも三重県内の工業用糊などの原料製造会社に販売、残りは廃棄したという。
 東伸製糊は「05年度以降、糊の製造販売はやっていない。農水省の調査前でもあり、話せない」としている。県と農水省は東伸製糊と三喜精麦についても、伝票で取引状況の確認をするなど調査を進めている。【中村敦茂、山本和良】

9月9日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000241-mailo-l29