記事登録
2008年09月09日(火) 17時01分

事故米食用転売:使用、該当なし 酒造64社調査、県緊急会が報告 /大分毎日新聞

 ◇菓子メーカーなどはリストアップのみ
 米卸加工会社「三笠フーズ」による事故米の転売問題で、県の「食の安全確保推進本部」の緊急幹事会が8日開かれ、県は県内の酒造メーカーで該当の事故米を使った会社は現在のところ確認されていないと報告した。事故米は菓子原料などにも使われている可能性が高いが、県は菓子メーカーや米穀店の調査については対象企業・店のリストアップにとどめ情報が入りしだい実施する。
 県食品安全・衛生課によると、調査は地ビールなども含め県内で酒類製造業として許可を受けている64社を対象に各保健所を通じて実施した。
 第一報が入った4日には、三笠フーズの名が判明していなかったため、輸入米を原材料に使用しているかを調査し、全社から使用していないとの回答があった。5日には三笠フーズ名の米を仕入れているかを調査し、これも該当がなかった。
 同課は「事故米の仕入れルートに不明な部分が多い」と事故米が入っている可能性は残るとし、仕入れ先の調査は続けるという。
 また、緊急幹事会では、菓子メーカーなど米を使用した食品加工業者や一般米穀店にも調査を広げるかが議論になったが、「風下(小売業者)などから調査するのは難しい」とし、国などから情報が入り次第、調査を実施。即座に調査に入れるよう、該当するメーカーや米穀店をリストアップしていくという。
 一方、消費者や業者からの問い合わせには、県消費生活・男女共同参画プラザ「アイネス」の「食品表示110番」(097・536・5000)や各保健所で対応する。

9月9日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000209-mailo-l44