記事登録
2008年09月09日(火) 13時24分

清酒3万本に使用、回収へ=「辰之巳」から原料購入−熊本の酒造会社時事通信

 米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が農薬やカビ毒に汚染された事故米を食用に転売していた問題で、熊本県城南町の「美少年酒造」が事故米混入の可能性がある破砕米32.4トンを三笠フーズの関連会社「辰之巳」(大阪市)から仕入れ、「鬼ころし」など清酒7種8品目の計約3万本を製造、出荷していたことが9日、分かった。
 緒方直明社長が記者会見し、明らかにした。
 既に全国各地に流通しているが、美少年酒造は新たな出荷を自粛するとともに、流通分については自主回収する方針。
 同社によると、今年1月から5月にかけ、辰之巳から低価格帯の清酒原料に使用するため「国産米」として購入。問題発覚後、緒方社長が辰之巳に問い合わせたところ、「事故米は一切入っていないという報告を工場から受けている」などと回答を得た。しかし、8日に九州農政局などが調査した結果、伝票などが一致。混入した可能性のあることが分かった。 

【関連ニュース】
事故米横流しの流通経路グラフィックス
三笠フーズからの転売先(農水省公表)
〔写真ニュース〕倉庫に保管されていた事故米
〔写真ニュース〕「三笠フーズ」九州工場の立ち入り調査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000094-jij-soci