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2008年09月09日(火) 13時05分

<事故米転売>三笠に違約金請求へ 数千万円? 農水省毎日新聞

 米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米転売問題で、農水省は9日、同社に対して、米を工業用「のり」の原料として販売するとする契約に違反したとして、違約金を請求する方針を表明した。契約に基づくもので、請求額は数千万円に上るとみられる。

 農水省によると、契約に反した場合は、違約金として不当に得た利益に、さらに3割の違約金を上乗せした額を請求するという契約を結んでいた。今回のケースでは、食用として販売されている実勢価格と工業用「のり」の原料として売却した場合の金額の差が不当な利益にあたるという。

 同社は、遅くとも04年2月から今年8月まで、国から事故米を約1779トン購入。一部が同社倉庫に残っている。農水省は違反転売の量などについて調査を急いでいる。【奥山智己】

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