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2008年09月08日(月) 22時54分

<学生無年金障害者>最高裁判決は10月10日毎日新聞

 学生時代に統合失調症と診断された東京都の男性2人が、国民年金未加入を理由に障害基礎年金を受け取れないのは違法として、社会保険庁の不支給処分取り消しを求めた2件の訴訟の上告審弁論が8日、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)で開かれ、結審した。2件は2審で勝訴と敗訴に結論が分かれており、判断を統一する判決は10月10日に言い渡される。

 国民年金法は、初診日が20歳未満の障害者には、未加入でも年金が支給されると規定。2人は20歳を過ぎてから診察を受けており、弁論で「統合失調症は早期に診察を受けることが困難。後で発症が20歳前と診断されれば支給を認めるべきだ」と主張。社保庁側は条文通り初診日で厳密に判断すべきだと反論した。

 原告の1人は弁論後に会見し「同じように苦しむ人にバトンタッチできる判決を望む」と語った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080908-00000129-mai-soci