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2008年09月08日(月) 19時58分

農薬消滅待ち出荷か=1年以上倉庫で保管−汚染米転売・三笠フーズ時事通信

 米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が農薬やカビ毒に汚染された事故米を食用と偽り転売していた問題で、同社九州工場(福岡県筑前町)が殺虫剤メタミドホスに汚染された事故米を、購入後1年以上経過してから出荷していたことが8日、分かった。残留農薬が減るのを待ち、販売した可能性があるという。
 同社によると、九州工場は事故米を仕入れた後、1年から1年半近く倉庫で保管。コメが傷まないよう温度を調節し、劣化を防いでいた。
 同社社員は「もち米の事故米が増え、さばきたかったのだろう。農薬の自然消滅を待つなら保管費用だけで、手間もかからない」としている。 

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〔図解〕三笠フーズからの転売先(農水省公表)
〔用語解説〕「メタミドホス」
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080908-00000130-jij-soci