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2008年09月08日(月) 19時20分

<事故米転売>売却や検査方法見直す…農水次官、会見で毎日新聞

 コメ卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市)による事故米の不正転売問題を受け、農林水産省の白須敏朗事務次官は8日の記者会見で、再発防止のため事故米の売却や立ち入り検査の方法を見直す方針を明らかにした。そのうえで、場合によっては事故米を民間に売り渡さず、そのまま廃棄することも検討する考えを明らかにした。

 農水省は事故米の売却先業者に対して月1回程度、立ち入り検査を行って在庫や出荷状況などを確認している。しかし、事前にその日程を通告しているため、二重帳簿などを使った三笠フーズの不正を見抜けなかった。

 白須次官は「監視体制が不十分だった。コメは日本の主食であり、このようなことが二度と起きないよう徹底する」と強調。実際に工業用に使う業者に売却先を限定する▽抜き打ち検査の実施▽転用を防ぐためコメに着色する−−などの改善策を挙げ、廃棄も検討対象となるとの考えを示した。【工藤昭久】

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