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2008年09月08日(月) 11時42分

<パラリンピック>オリンピアンに輝く金…競泳のデュトイト毎日新聞

 【北京・飯山太郎】オリンピアンがパラリンピックに帰ってきた。北京パラリンピックで7日、競泳女子百メートルバタフライ(運動機能障害)に左脚を失いながら北京五輪の競泳種目に出場を果たしたナタリー・デュトイト(24)=南アフリカ=が登場し、今大会最初の種目を世界新で制した。04年アテネ大会は金5個を獲得したパラリンピック。再びの金に「すべてのメダルは重要。それは人生のステップだし、歴史を作るから」と語った。

 左脚に金属製の義足を付け、歩いて決勝のプールサイドに現れたデュトイト。義足を外してスタート台から飛び込むと、50メートルはトップで折り返し、後半さらにリードを広げ、自身が06年12月にマークしたこのクラスの世界記録を0秒05更新して優勝した。

 「6歳から五輪出場が夢だった」とデュトイト。17歳の時にオートバイ事故で左脚を失った。「決してこの夢をみることはなかった」と当時を振り返ったが、新たな目標になったのがパラリンピック。「それはより大きなゴールを与えた。なぜなら(五輪で出場し16位だったオープンウオーター)10キロと短距離を両方泳がなければならなくなったから」と笑顔で語った。

 五輪とパラリンピックは「ともに大きなレースだし違いはない」。残す種目は五十メートル、百メートル、四百メートルの自由形と二百メートル個人メドレーの四つ。2大会連続の5冠を狙う。

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