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2008年09月07日(日) 01時20分

<グルジア紛争>戦闘開始の経緯で国際調査実施を…EU毎日新聞

 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)は6日、フランス南部アビニョンで開いた非公式外相会議で、グルジア紛争についてロシアとグルジアで見解が異なる戦闘開始の経緯を明らかにする国際調査の実施を全会一致で求めた。また、グルジアにEUの停戦監視団を派遣する計画を確認した。

 開戦理由については、グルジアが南オセチア自治州の独立派の攻撃から住民を守るために反撃したと主張しているのに対し、ロシアはグルジアが先にロシア平和維持部隊などを攻撃したと非難している。EU議長国フランスのクシュネル外相は会議後の記者会見で「誰が始めたのかを知る必要がある。できるだけ早く調査しなければならない」と述べた。

 現地に派遣されるEUの停戦監視員約200人は当面、全欧安保協力機構(OSCE)の枠組みで活動する見通し。EUは派遣の法的根拠として国連安保理決議の採択を望んでおり、サルコジ仏大統領が8日のロシア訪問でメドベージェフ大統領に協力を求める。

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