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2008年09月07日(日) 22時04分

<事故米転売>熊本焼酎メーカー「農薬検出されず」毎日新聞

 三笠フーズ(大阪市北区)による事故米の食用転売問題で、熊本県内の焼酎メーカー2社が転売先として判明した。このうちの1社が毎日新聞の取材に対し「ベトナム産の事故米を使用していたが、6日に焼酎のサンプルを保健所に提出した結果、問題の農薬は一切検出されなかった」と話している。

 このメーカーによると、焼酎の麹(こうじ)には、一般的に日本米より輸入米(インディカ種)の方が適しているという。このメーカーは大手食品商社の紹介で06年と今年、福岡の卸売業者から輸入米を購入。この業者が三笠フーズと取引関係にあり、米の一部に事故米が交ざっていた可能性があるという。

 メーカーの社長は「6日に保健所からの指摘で初めて三笠フーズとの関係が分かり、困惑している。米は麹用として使ったが、健康被害などの苦情はない」と話した。

 焼酎の業界関係者は「もともと食用に使えない事故米を食品卸売業者の三笠フーズに売る農水省の体制に問題がある。我々は被害者だ」と語った。【高橋克哉】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080907-00000084-mai-soci