記事登録
2008年09月06日(土) 07時51分

広島C型肝炎訴訟 原告が「早期救済を」産経新聞

 汚染された血液製剤を投与され、C型肝炎ウイルスに感染したとして、広島県内の男女5人が国と製薬会社2社を相手取り、1人あたり6600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が5日、広島地裁(野々上友之裁判長)であり、原告2人が意見陳述で、国などに早期救済を求めた。

 2人のうち、25年前に出産した際に血液製剤を投与された40歳代の女性は現在、軽度の肝機能障害があるといい、「重い病気で苦しんでいる患者のことが他人事とは思えない。早期の救済と、安心して治療を受けられる制度の確立を願っている」と意見を述べた。

 口頭弁論終了後には、原告側と国側が協議を行い、和解に向け、血液製剤投与の事実を証明する資料を国に提出することで合意した。和解すれば、原告らは「薬害肝炎救済法」に基づき、国から給付金が受けられるようになる見通し。

                  ◇

 この訴訟の弁護団は今月13日午後2〜4時、広島市中区上八丁堀の広島弁護士会館でC型肝炎に関する無料の個別相談会を開く。初めて相談する人が対象で、予約は不要。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080906-00000033-san-l34