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2008年09月06日(土) 23時35分

麻生氏が「とてつもない」人気 新書でも熱い戦い産経新聞

 著作は麻生太郎幹事長がリード−。過熱する自民党総裁選レースの立候補予定者たちが最近出版した新書では、麻生氏の「とてつもない日本」(新潮新書)が、与謝野馨経済財政担当相の「堂々たる政治」(同)と小池百合子元防衛相の「女子の本懐・市ヶ谷の55日」(文春新書)を圧倒している。

 麻生氏の「とてつもない」は昨年6月に出版後、増刷を重ね、すでに12刷17万1000部を発行。今年4月に出版された与謝野氏の「堂々たる」は7刷6万3000部。両氏の政治理念や政策論がつづられたもの。麻生氏の方が出版時期が早く、昨年の総裁選を経ているとはいえ、大差がついている。

 新書は5万部売れればベストセラーといわれ、どちらも出版界の優等生だ。

 新潮社の新書編集部は「福田康夫首相の辞意表明後、『とてつもない』は3〜4倍、『堂々たる』は2〜3倍くらい注文が増えた」とほおを緩める。ともに増刷する予定だ。

 また、「女子の本懐」は昨年10月に発行され、4刷4万5000部。総裁選の情勢同様、ベストセラーまで後一歩だ。

 東京都千代田区にある大手書店の店長は「『とてつもない』がダントツで売れている。(告示日の)10日ごろから店頭に3冊並べて販売する予定」と話す。購買層は40代男性が中心で、意外にも「売り上げからは、女性客が小池氏に関心を持っているとは考えられない」という。

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