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2008年09月06日(土) 22時51分

北の湖理事長の進退問う声も…8日の理事会で対応を検討読売新聞

 大相撲の幕内力士の露鵬(28)(大嶽部屋)と十両の白露山(26)(北の湖部屋)のロシア人兄弟が、専門の検査機関による尿検体の分析結果でも大麻吸引の反応が出た問題で、日本相撲協会は8日、両国国技館で再発防止検討委員会と理事会、評議員会を開き、力士らの処分を含めた対応を検討する。

 白露山の師匠でもある北の湖理事長の進退を問う理事もおり、協会、理事長ともに厳しい対応を迫られる。

 検査は世界反ドーピング機関(WADA)に公認された国内唯一の検査機関「三菱化学メディエンス」(本社・東京)が実施。五輪などでドーピング検査を行う世界最高水準の機関で、薬物違反によるメダルはく奪などは、こうした機関の検査に基づいて行われる。

 相撲協会アンチドーピング委員会の大西祥平委員(慶大スポーツ医学研究センター教授)は、今回の検査について、「最終結果ではなく、内容は言えない」としたが、協会関係者の話では、当初、指摘された「第三者の吸った大麻の煙による副流煙の可能性」が、検出濃度によって否定されたといい、自ら吸ったことが確定的となった。さらに、両力士は6日現在、Bサンプル検査を受ける意思表示もしていない。

 また、相撲協会の役員を除く年寄会(会長・朝日山親方=元大関大受)は6日午後、国技館で臨時年寄総会を開催、「検査機関の最終結果が出る前に理事会が主導し、明確な対応策を出すべきだ」とする意見をまとめ、相撲協会に理事会招集などを求めた。一方、協会の一部理事は「月曜日の理事会で理事長が進退について話をすべきだ。なければ理事の方から問うことになる」と、辞職を求める意向を示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080906-00000053-yom-spo