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2008年09月06日(土) 10時06分

愛媛県警、ウナギ産地偽装で捜索 流通先、指示系統解明へ東京新聞

 愛媛県伊予市の「サンライズフーズ」(大山修人社長)によるウナギの産地偽装問題で、県警は6日、高知と宮崎県産のウナギを愛媛県産と表示し出荷したとして、不正競争防止法違反(虚偽表示)と廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、同社を家宅捜索した。

 捜索対象はほかに4カ所。県警は関係者から事情聴取し、流通先が不明な中国産かば焼き約113万匹の行方も含め、流通ルートや指示系統などの解明を進める。

 調べでは、サンライズはウナギかば焼きを出荷する際、高知県産と宮崎県産を原料としているのに愛媛県産と表示し、ことし7月1日、別の会社を通じて東京都内の卸業者に約2トンを約1000万円で販売した疑い。

 また、サンライズの従業員は8月中旬、松山市にある同社の養殖場敷地内にウナギの死骸数百キロを不法投棄した疑い。

 農林水産省は8月29日、日本農林規格(JAS)法に基づく改善命令を出した。農水省によると、同社は昨年3月からことし5月までに約330万匹を出荷。大半が偽装の可能性があるという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008090601000141.html