記事登録
2008年09月05日(金) 10時45分

Chromeで作ったものはメールもブログも全部グーグルが使える、という利用規約の謎ギズモード・ジャパン

Chromeで超快速ブラウジング楽しんでます?
楽しんでる方には利用規約(EULA)の精読をオススメします。

まさかこれ、全文読んでからDL&インストする暇な人もいないと思いますけど、みなさんが合意した条項には、Chrome使用中に作成・発行したものは全部グーグルが使っていいことにしようね、という規約があるのです。以下がそのパート。;
 

11.1 本サービスで、または本サービスを通じてユーザーが提出、投稿、または表示するコンテンツについてユーザーが既に取得されている著作権およびその他の権利は、ユーザーが保持するものとします。コンテンツを送信、投稿、表示することにより、ユーザーは、本サービスで、または本サービスを通じて送信、投稿、または表示したコンテンツを再生、改作、改変、翻訳、公表、公開、配信できる恒久的かつ取り消し不能で、使用料が発生しない非排他的なライセンスを Google に付与することになります。 このライセンスは、本サービスの表示、配信、および促進を Google が行えるようにすることのみを目的とするものであり、一部のサービスについては、そのサービスの追加規約で定義されているとおり、取り消される場合があります。

11.2 このライセンスは、シンジケート サービスを提供するために Google が提携している他の会社、組織または個人がこのようなコンテンツを利用することを可能にする権利とともに、それらのサービスの提供に関連してこのようなコンテンツを使用する権利を Google に付与することに、ユーザーは同意するものとします。

11.3 本サービスを Google のユーザーに提供するために必要な技術的手続きを実行するにあたって、Google が、(a) さまざまな公的ネットワークやメディアを介してユーザーのコンテンツを送信または配信する権利、および (b) 接続ネットワーク、装置、サービスまたはメディアの技術要件に準拠し、ユーザーのコンテンツをそれに適応させるために必要となる変更を当該のコンテンツに加える権利を持つことを、ユーザーは了解するものとします。このライセンスが Google にこれらの行動を許可することに、ユーザーは同意するものとします。

11.4 ユーザーは、上記のライセンスの付与に必要なすべての権利、権能、権限を有していることを確認し、Google に対して保証するものとします。

昨日Chromeで何本かブログに投稿しちゃったんですけど、僕が書く記事のライセンスって会社のゴーカーにあるので僕の一存ではGoogleに付与できないんですよね。あのニック・デントン(社主)の死人のように冷たい手から版権とるなんて僕には…ムリだ…。

それはさておき、数あるソフトの中でも、よりによってブラウザの利用規約にこれは不要じゃないですかね*。Googleが自社ブラウザ上で書かれるメールやブログの1本1本まで版権欲しがるその理由が知りたいです。

まさか、天下のGoogleがmixiの日記かき集めて頭から書き換えて本で金儲けでもないだろうし、それは心配はしてないんですけど、こんな読んでるこちらが居心地悪くなるような条項はバッサリ切っちゃった方が。その方がChromeも安心して飛びつけるような気がしますけど、どうでしょう?

*訳注: グーグルのソフトはメールもPicasaも全部利用規約第11条は共通です。キャッシュの版権とか、揉め事があったとき本人確認抜きに対処できるよう便宜上、設けてる、とか?


参照サイト : http://tapthehive.com/discuss/This_Post_Not_Made_In_Chrome_Google_s_EULA_Sucks [Tap the Hive]

Adam Frucci(訳:satomi)


【関連記事】
「Google Chrome」を速攻レビュー! 新感覚の快速タブブラウザを体感
【速報】Google、オープンソースブラウザ「Chrome」のダウンロード提供開始
【速報】Googleがオープンソース・ブラウザを今夜発表か?(漫画要訳付き)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080905-00000001-giz-ent