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2008年09月05日(金) 22時00分

自動車購入時に「環境への配慮」を最重要視する人はわずか1.4%MarkeZine

■裏付けられた「若者の自動車離れ」

 ネットエイジアは8月に「自動車に関する調査」を実施し、20〜59歳の男女1,600名(男性800名、女性800名)から得た回答をまとめた。自動車に興味を持たない若者が増えているといわれているが、各年代や性別で自動車に対する興味がどのように異なっているのかをまず見てみよう。

 自動車に興味を持った時期については、下のグラフを見てもわかるとおり男女間で大きな違いがある。男性は小学校低学年からコンスタントに自動車に興味を持つ人が増えていき、高校までで約半数の人が自動車に興味を持ち始めている。一方女性では、高校生の頃から徐々に自動車に興味を持ち始め、社会人でさらに数値を伸ばしている。

 自動車に興味を持ったきっかけとして最も多いのは「父親の影響」と「友人の影響」。F1などのスポーツカーやテレビ・映画などの視覚的影響も多く上がったが、自動車に対する関心は「人」を介して生まれることが多いようだ。

【関連写真】自動車購入時の最重要ポイント (n=1426)

 しかし、「自動車に興味を持ったことがない」と回答した人の年代に注目すると、男女ともに20代が最も高くなっており、「若年層の自動車離れ」を裏付ける結果となった。

■「環境への配慮」を最重要ポイントにあげた人は1.4%

 自動車を購入する際に最も重視するポイントのベスト3は「価格」「安全性・品質」「デザイン(外装)」。「価格」を重視する人は男性のほうが多く、逆に「安全性・品質」を重視する人は女性のほうが多くなっている。

 7月に洞爺湖サミットが開催され、自動車の排出ガスによる地球温暖化や大気汚染などへの関心が高まったように思われた。しかしサミット後の8月に行われた本調査で、自動車を購入する際に「環境への配慮」を最も重視すると答えた人は全体の1.4%にとどまっている。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080905-00000002-sh_mar-sci