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2008年09月05日(金) 12時00分

ボーイング747を再利用したホステルが登場WIRED VISION

ジャンボジェット機は、その寿命が尽きると(最近ではこうした機体が多数ある)、一般には解体されてスクラップとして販売されるか、あるいは永遠にアリゾナ州の砂漠に放置されることになる[リンク先の記事によると、ソノラ砂漠には、廃棄処分が決定した軍用飛行機が置かれている「飛行機の墓場」がある]。

[過去記事によると、現在、多くの『ボーイング747』が引退を迎えており、エンジンなど再利用できる部分をすべて取り除いた機体の価格は10万ドル。住宅(日本語版記事)やガレージなどに転用される例がある]

しかし、スウェーデン人の企業家Oscar Dios氏は、30年を経た古いジャンボジェット機を獲得したとき、もっといいアイデアを考え付いた。それをホステル(簡易ホテル)に改造するのだ。しまった、なぜそのことを思い付かなかったのだろう!

この『Jumbo Hostel』は、引退したボーイング747の機内を改造して作られた宿泊施設だ。
ストックホルムにあるアーランダ空港出入口のすぐ外側に設置され、2008年内にオープンする予定だ。

1部屋3ベッドの客室が25室あるほか、機体の2階部分には、より高級な部屋が設けられている。ベッド数の合計は85。

大部分の客室ではトイレとシャワー室が共有だが、全部の客室に暖房と空調設備、ワイヤレス・インターネット・アクセス機能、そして薄型テレビを完備している。

このテレビは、出発・到着スケジュールを表示するモニターとしても機能する。これは、このホステルに必ず予約を入れるであろう、航空機マニアたちへの配慮といえるだろう。

特別な誰か(あるいは、数時間前にバーで引っかけた誰か)とのロマンティックな夕べを求めているなら、コックピットを改装したスイートルームがふさわしいだろう。部屋は大きいし、バスルームも付いているし、滑走路の眺めは素晴らしい。

一方、1階部分の部屋はまさにホステルだ。高さ約3メートルの狭い部屋に3台のベッドが垂直に設置されるのだからかなり窮屈なのだ。しかし実際のところ、手足を伸ばしてくつろげる場所を求めているのなら、飛行機が第一の選択肢になることはないだろう。

[老朽化した『Airbus 300』を使って、インドの人々が地上で「飛行機体験」ができる施設について、過去記事で紹介している(日本語版記事)]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080905-00000001-wvn-sci