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2008年09月05日(金) 23時33分

事故米流用「本社は関与していない」 三笠フーズ本社社員産経新聞

 事故米を食用に転用し転売をはかっていた大阪市北区の三笠フーズ本社では5日午後、社員が取材に応じた。社員の説明によると、事故米を出荷した九州地方の焼酎メーカー2社に対して自主回収を始めたが、すでに大部分が消費された可能性が高い。
 毒性が強い農薬のメタミドホスが基準値を超えて残留した事故米については「工業用のりとしてしか出荷していない」とした。
 事故米の混入を誰が判断し、指示したかについて、社員は「九州事業部の前部長か、現場の担当者レベルの判断だった。本社は経理が主な仕事なので関与していない」と強調した。
 前部長は「原料が足りないときに数量合わせのために事故米を混入した」などと故意に混入したことを認めており、安い事故米を転用し、原価を調整した可能性もあるという。
 また前部長は「カビの生えた部分は取りのぞいた上で、安全性に問題がないと判断した事故米を混入した」と釈明したという。

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