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2008年09月04日(木) 18時47分

<続報><iPhoneガール>ねつ造説が浮上!アップル系サイト関係者関与か—中国Record China

2008年9月3日、わずか1週間のうちに世界中のネットアイドルとなった中国人の女性工員「iPhoneガール」騒動に、ねつ造の可能性が浮上した。競報の報道。

中国の各媒体は、この少女の素性などについて一連の真相を解き明かそうと必死になっているが、大衆紙・競報の記者が取材を進めたところ、騒動そのものの信憑性について、疑問が浮かび上がってきたという。 【その他の写真】

記者はまず、少女の画像を投稿した英国人青年のIPアドレスなどから、青年の所在地が実は「アメリカ」であることを突き止めた。その後、この青年に「iPhoneガールについて新しい情報を持っていますか」とメールしたところ、青年からの返信メールに思いがけない人物の名が挙がった。メールの内容そのものは儀礼的な意味のないものだったが、文末に自動添付されたと思われる「署名」に記されていたのは、かの有名な「アーノルド・キム氏」の名前だったのである。これまたうっかり「消し忘れ」が発生したようだ。

アーノルド・キム氏は、アップル製品関連の情報を集めた噂系サイト「MacRumor」の主催者である。このサイトはかつて、米・ウォールストリート・ジャーナル誌が「アップルの経営陣よりもアップルをよく知るブログ」と評した、アップル製品愛好者の間では有名なサイト。最初に「iPhoneガール」の画像が投稿されたのも、このサイトである。また、アップル社のマネージャークラスも、主催者のキム氏に対し、製品のPR戦略などについてしばしば助言を求めるとも言われている。記事は、そのキム氏が英国の一般ユーザーを騙り、写真の投稿を行った可能性を指摘している。

「iPhoneガール」がねつ造されたストーリー、いわゆる“ネタ”であるという疑惑が高まっていることについて、ある国内の事情通は「“ネタ”を通じて企業がPR展開を講じるのはよくあること」としている。彼によると、ネットユーザーはネットの世界に対し、平凡な日常を刺激する何かを求めているため、偶然性の高いストーリーほど信じこみやすいという。このほどの騒動で、アップル社と生産メーカーの富士康科技は莫大な宣伝効果を得たとされているが、真相は果たしていかに?(翻訳・編集/愛玉)

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