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2008年09月04日(木) 18時10分

イー・モバイルに警告=「月980円」は1980円−公取委時事通信

 携帯電話会社イー・モバイル(東京)が「月々980円で通話無料」と広告しながら、最低でも月1980円が必要だったのは、景品表示法違反(有利誤認)に当たる恐れがあるとして、公正取引委員会は4日、同社に警告した。
 公取委によると、同社は2月ごろから5月ごろまでの間、駅のポスターや車内広告、テレビコマーシャルで「ありえない!電話基本料0円」「月々980円で24時間いつでも通話無料」などとうたった。
 しかし実際には月1000円のデータ通信サービスも契約しなければならず、合計で少なくとも1980円が必要。また、通話料がかからないのは同社の携帯電話同士の通話に限られ、他社携帯や一般回線電話へは追加料金がかかる仕組みだった。
 同社は車内広告などでこうした条件を小さな字で示していたが、公取委は不十分と判断した。
 携帯電話の広告をめぐっては、2006年から昨年にかけソフトバンクモバイル、NTTドコモ、KDDIも警告対象になった。公取委は「携帯電話はパイが限られており他社から(顧客を)取るしかないため、他より有利だと訴えようとするのでは。消費者の視点に立ってほしい」としている。
 イー・モバイルの話 警告を厳粛に受け止め、より分かりやすい適切な広告を行うよう努める。 

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