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2008年09月04日(木) 00時29分

派閥横断で第3の候補=政策論争狙い、有志が模索−自民総裁選時事通信

 自民党総裁選をめぐり、塩崎恭久元官房長官(古賀派)や茂木敏充行政改革担当相(津島派)ら派閥横断の有志議員による独自候補擁立の動きが3日、顕在化した。出馬表明した麻生太郎幹事長の対抗馬に有力視される小池百合子元防衛相も意欲を示しており、福田康夫首相(党総裁)の後継を決める総裁選は三つどもえの争いとなる可能性が出てきた。ただ、小池氏は推薦人集めが難航しているとの見方もある。
 塩崎、茂木両氏ら有志議員10人は同日午後、国会近くに集まり総裁選への対応を協議し「3、4人の候補者が政策論争を展開するのが望ましい」との認識で一致。派閥単位での推薦や選挙活動は行わないよう臼井日出男総裁選挙管理委員長に申し入れることを決めた。
 協議では、候補として、塩崎氏や無派閥の渡辺喜美前行政改革担当相のほか、所属する山崎派の支持を得ての出馬を模索する石原伸晃元政調会長らの名が挙がった。会合後、塩崎氏は「本当に誰も出ないなら(自分の出馬を)考えないといけない」と述べた。
 また、小池氏擁立を目指す中川秀直元幹事長は同日、都内で「改革派」の若手らと会談。小池氏とも電話で党内情勢などをめぐり意見交換した。しかし、出馬に必要な20人の推薦人確保は難航しているもようで、中川氏は「まだそこまでいっていない」と記者団に語った。小池氏周辺も「状況は厳しい」との見方を示した。
 党内では、与謝野馨経済財政担当相の擁立を目指す動きが一部にあるほか、河野太郎衆院議員も出馬に意欲を見せているが、いずれも大きな広がりにはなっていない。 

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