記事登録
2008年09月03日(水) 00時18分

日本人スタッフ一時引き揚げ=事業は継続、代表はアフガンに−ペシャワール会時事通信

 アフガニスタンで非政府組織(NGO)ペシャワール会のスタッフ伊藤和也さん(31)が殺害された事件を受け、同会は2日夜、福岡市中央区の事務局で緊急理事会を開き、同国にいる日本人スタッフ7人全員を今月末までに引き揚げさせることを決めた。うち1人はパキスタンのペシャワルにある病院で働く6人に合流し、治安情勢を見ながら活動を続ける。
 中村哲代表は「事業は撤退ではない。年内にアフガンから邦人スタッフを引き揚げることは既に決まっており、地元の人たちへ活動の引き継ぎはこれまでしてきた」と説明。その上で「今年の冬はアフガンで500万人が飢餓の危機に陥るといわれている。現地の人の命はどうなるのか」と話し、自身はアフガンに戻り、当面活動を続けるという。 

【関連ニュース】
〔写真ニュース〕ペシャワール会が臨時理事会
アフガンからスタッフ引き揚げ=代表除く7人、事業は継続-ペシャワール会
ペシャワール会代表に注意喚起へ=外務省
「無事送った」「しかった」=伊藤さん葬儀終え両親-アフガン邦人殺害・静岡
「息子はわが家の誇り」=伊藤さん家族ら最後の別れ-アフガン邦人殺害・静岡

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080903-00000002-jij-soci