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2008年09月03日(水) 11時21分

育児放棄で母親に懲役6年=置き去り2歳児餓死−さいたま地裁時事通信

 埼玉県三郷市の祖父母宅に2歳の次男を置き去りにし、餓死させたなどとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた母親の無職島村恵美被告(30)の判決公判が3日、さいたま地裁で開かれ、中谷雄二郎裁判長は懲役6年(求刑懲役8年)を言い渡した。
 中谷裁判長は「親としての自覚や愛情はもちろん人間性にも疑問を感じさせる、あまりにも冷酷で非人道的な犯行」と指摘。動機については、検察側が「交際相手と同居生活を送るため」としていたが、裁判長は「自分の時間が欲しいとの思いから育児放棄した」とした。
 島村被告はグレーのトレーナーに、紺のジャージー姿。量刑が言い渡されたときも、表情を変えず、裁判長を見詰めていた。
 判決によると、島村被告は3月3日ごろから2歳の次男と双子の長女を祖父母宅に預けたまま放置。十分な食事を与えず、12日ごろまでに次男を脱水を伴う低栄養で死亡させるなどした。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080903-00000054-jij-soci