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2008年09月02日(火) 16時15分

オイルマネー潤うドバイ 世界初となる海中ホテルを来年オープンMONEYzine

 高さ世界一のホテル、「ブルジュ・ドバイ」、世界最大の人工島群である、ヤシの木や世界地図をかたどった「ザ・パーム」や「ザ・ワールド」など、世界一にこだわるアラブ首長国連邦(UAE)最大の都市ドバイ。数々の壮大なプロジェクトが同時進行で進んでいるが、最近とくに関心を集めているのが、現在建設中の世界初の海中ホテル「ハイドロポリス」だ。

【関連写真】オイルマネー潤うドバイ 世界初となる海中ホテルを来年オープン

 海外の建築サイト「designbuild-network.com」などのレポートによると、ハイドロポリスはドバイのジュメイラビーチの沖合200mに位置し、全体の80%が水中にある。宿泊は玄関となる地上ステーションから、海中の客室までトンネルを騒音がほとんどない電車で移動し、海中のホテル施設に進む。ホテル内には220のスイートルームの他、レストランやバー、会議室、ダンスホールや最新鋭の映画館、娯楽施設、ショッピングモールなどがあり、さらにテロに備えてミサイル防衛システムまで兼ね揃えているという。

 海中ホテルだけあって、最大の売りは、ホールや客室から海中の眺めを楽しむことができる点だ。また昼夜を人工的に作る施設も予定されており、宿泊客は水中に閉じこめられているという閉塞感を感じず、快適に過ごせるよう工夫されている。面積は260ヘクタール、総工費は700億円。

 デザイナーのJoachim Hauser氏は、「ホテルの宿泊客に加えて、一日に3000人の来場者を予想している。皆さんに刺激的な海の世界を楽しんでほしい」と話し、成功した場合には、現在進行中の中国の他、オマーンやモナコなど9ヶ国で続々と海中ホテルの開発に着手する計画だ。気になる宿泊料は一泊30万円は下らないと噂され、客層は富裕層が中心になりそうだが、すでに国内外の複数のブログでハイドロポリスが紹介されており、完成に向けてますます注目が集まりそうだ。

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