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2008年09月02日(火) 13時35分

気候変動で、フレンチの定番が消える!? COURRiER Japon + hitomedia

「半分が売り物にならないなんて、いったいなんのために働いているのか……」
そう嘆(なげ)くのは、フランスのロワール・アトランティック県で魚市場を営む女性だ。ここはフランス有数の牡蠣(かき)の産地として知られるが、この7月、収獲された牡蠣の半分が死んでいるのが見つかった。原因は明らかではないが、冬に集中豪雨が発生するなど異常気象がその一因と考えられている。
世界三大珍味のひとつ、トリュフも気候変動の影響により品薄が予想される食材だ。年間収穫量は40tと予測されたのに対し、実際に収穫されたのは20t。トリュフは本来、9か月かけ生長するものだが、25日間雨が降らないと、生長が止まってしまうのだという。現在の価格は1kgあたり700〜900ユーロ(約12万〜15万円)。この数字は、5年前の2倍に当たる。
ブルゴーニュ地方の名物、エスカルゴも、東欧などでの働き手不足から(フランスのエスカルゴの99%が輸入)、フランス国内で手に入れるのが難しくなった。高級食材の不足で、伝統的なフランス料理も変わらざるを得ない? 

リベラシオン(フランス)ほか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080902-00000000-cou-int