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2008年09月02日(火) 12時00分

意外に使える年会費無料カードオーマイニュース

 以前、オーマイニュースに、『意外に使える年会費無料のクレジットカード』という記事を投稿しました。映画鑑賞券1枚がもらえるという誘惑に負けて、シネコンでクレジットカードを作ったら、年会費無料にもかかわらず、海外旅行保険がついていたということを書いた記事です。旅行費用をそのクレジットカードで払わなくてもよく、カードに付帯する保険には珍しく携行品損害や救援者費用なども払われるのです。このカードを作ったおかげで、今まで海外旅行に行くときに掛けていた、掛け捨ての保険(数千円)もかけずにすむようになりました。

 ところで、その海外旅行保険を使う事態が起きてしまいました。今年の7月に韓国に行ったときのこと。デパートのフードコートで、夕食を取っているときです。私の近くに座っていた高校生くらいの若い女性の大きなバッグが、私の横の椅子にひっかかり、椅子の上に置いていた一眼レフカメラが床に落ちてしまったのです。衝撃で、レンズに付けていたフィルターは割れ、レンズはゆがみ、動かなくなってしまいました。

 「オットケー! ケンチャナヨ? (どうしよう! 大丈夫ですか?)」

 その若い女性が聞いてきます。こういう場合に、韓国語ほど不似合いな言語はあるでしょうか。なんだか能天気に聞こえてしまうのです。全然、大丈夫ではないけれども、椅子の上にカメラを置いていた私にも落ち度はあります。そう思い、とっさに「ケンチャナヨ」と言ってしまった私でした。全然大丈夫ではないのに。

 どうしよう……。しばらくはかなり落ち込んでいた私ですが、ふと、保険があることを思い出しました。

 「これって、携行品損害だよねえ」

 今まで、海外旅行に行くたびに海外旅行保険は必ずかけていたものの、幸いなことに一度も使うような事態はありませんでした。これが該当するかわかりませんでしたが、とりあえず、電話してみようと思いました。

 そこで、急いでホテルに戻り、持ってきていた海外旅行保険の小冊子をめくりました。ええっと、事故の場合の連絡先は……。03-、え、日本? 0120 のフリーダイヤルの番号も載っているけれど、海外からじゃフリーダイヤルは使えないはず、海外からじゃ電話代はいくらかかるのだろうと次のページをめくってみると、なんと、国際コレクトコール(料金受信人払い)のかけ方が書いてありました。

 しかも、英語による会話例(ご丁寧に英語の上にカタカナの振り仮名つき)まで書いてくれていました。そこで、私はホテルのフロントから、日本の保険会社にコレクトコールで電話をかけ、事故の説明をし、こちらが提出すべきものの説明を受け、また、印鑑が必要な書類は自宅に送付してもらうことになりました。

 午後7時近くでしたのに、実に丁寧応対で(24時間受付だそうです)、保険も多分出るだろうと言われて安心しました。しかし、ひとつ心配だったのは、カメラの修理代が全額出ないかもしれないと言われたことでした。カメラの現在の価値(保険会社が算出)と修理代のどちらか低い方の費用が払われると説明を受けたのです。修理代の方がかなり高かったらどうしようと不安でした。

 日本に帰った次の日に、カメラの修理代の見積もりを出してもらいました。数日後、保険会社から来た書類に捺印し、カメラ購入時の領収書、破損したカメラの写真、パスポートのコピーなどを添えて送付しました。それから数日後、保険会社から振込みの通知が来ました。うれしいことに、修理費用全額が出るとのこ とでした。

 私は、このカードを映画を観るときにしか使っていません。しかも、その映画も、ほとんどレディースデイに観ており、使った金額はわずかです。カード会社の利益が多いと言われるキャッシング、リボ払いもしていません。それなのに、保険金が出てうれしさいっぱいです。

 私が主に使っているクレジットカードは別にあり、それ以外にも、よく行くデパートやスーパーのクレジットカードも持っています。ポイントがたまったり、割引があったりするので重宝しています。

 節約の王道を行くのなら、クレジットカードは1枚にして、ポイントを分散することなくためるのがよいでしょう。しかし、なかなかそうはいきません。ただ、今持っているクレジットカードの特典に不満がある方は、クレジットカードの比較サイトなどを見て、研究することをおすすめします。自分のライフスタイルと合ったクレジットカードを持てば、節約、おトクになるはずです。

(記者:松山 紀子)

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