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2008年09月02日(火) 13時02分

ネット通販:代引き決済 トラブル増え、悪質商法も 「受け取り前に確認を」 /新潟毎日新聞

 ネットショッピングや通信販売で買った商品を、代金引き換えで受け取る「代引き決済」を巡るトラブルが増えている。注文と異なる商品が届いたのに代金を支払ってしまったり、頼んでもいないのに勝手に送りつけられて請求されるといったケースが目立つ。県消費生活センターは、悪質商法の事例もあるとみて、注意を呼びかけている。【岡田英】
 今年度、同センターに寄せられた相談は、これまでに23件。昨年同期(17件)に比べ約3割増えている。
 代引きは、商品を送る業者が宅配や運送業者に代金の受け取りを代行させるシステム。客は運送業者に、玄関先などで送料や手数料を含んだ商品代金を支払い、商品を受け取る。
 同センターによると、受取人が購入者と違う場合などで「家族が注文したのだろう」と思い込み、確認せずに代金を支払うケースが目立つという。ほとんどがネットショッピングや通販といったクーリングオフのできない購入形式のため、返金してもらえない恐れがある。
 下越地方に住む女子高校生は今年5月ごろ、ネットショッピングで財布を約7000円で購入。代金を宅配業者に支払って中身を開けると、安い別物の財布だったため、販売業者に返金を求めたが、連絡が取れないという。
 健康食品の無料サンプルを申し込んだ下越地方の70代男性は、今年7月、頼んでもいないのに健康食品を代引きで送りつけられ、1万円を宅配業者に支払ってしまった。
 同センターは、「消費者が契約書をよく読んでいないケースもある」としながらも、代引きを悪用した悪質商法の可能性も指摘。「受け取りの際は家族に確認するなど意思疎通を図ってほしい」と話している。

9月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080902-00000106-mailo-l15