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2008年09月02日(火) 12時37分

弁護士法違反の社長ら否認 スルガ社の地上げ初公判産経新聞

 東証2部上場の不動産・建設会社「スルガコーポレーション」(横浜市)所有のビルの地上げをめぐり、弁護士資格を持たずに立ち退き交渉などの法律事務を取り扱ったとして、弁護士法違反(非弁活動)の罪に問われた不動産会社「光誉実業」(大阪市)社長、朝治博被告(59)ら7人と法人としての同社の初公判が2日、東京地裁(佐藤晋一郎裁判長)で開かれた。朝治被告ら光誉実業の6人と同社は「法律事務を扱った事実も認識もない」と無罪を主張した。
 併せて起訴された「共同都心住宅販売」社長、風間勇二被告(57)は起訴事実を認めた。
 検察側は冒頭陳述で、スルガ社は平成15年ごろから、所有する複数のビルで、朝治被告らに立ち退き交渉を委託していたと指摘。さらに、今回の事件で光誉実業が得た利益は約17億8000万円にのぼることを明らかにした。
 起訴状によると、朝治被告らは平成17年10月〜18年8月、スルガ社の依頼を受け、弁護士資格がないのに東京都千代田区内のビルの入居者74人と立ち退き交渉をし、賃貸借を解除する契約を結んだ。

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