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2008年09月01日(月) 22時54分

辞任はトリプル安要因か=佐野一彦・日興シティグループ証券チーフストラテジスト時事通信

 前任の安倍晋三前首相に続き、福田首相も退陣を表明したことで、海外投資家は、日本に対して「またか」という失望を感じるだろう。ある程度の株売り、円売りは避けられないと見ている。
 後継首相の有力候補とされる麻生太郎幹事長は、改革の衣を着た「バラまき型」の政治手法であり、財政改革路線から拡大路線への転換を志向することになろう。二代続けての首相退陣で政権交代機運が高まったとしても、小沢民主党が緊縮路線を歩むことは考えづらい。自民党政権継続、政権交替いずれの選択肢でも市場にとってはマイナスであり、潜在的な(株・円・債券の)トリプル安要因を抱えたことになる。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080901-00000148-jij-pol