記事登録
2008年09月01日(月) 00時04分

<臨時夜行特急>まりもラストラン 59年の歴史に幕毎日新聞

 札幌−釧路間を結ぶJR北海道の臨時夜行特急「まりも」(9両編成)が31日、約59年の歴史に幕を下ろした。道内の都市間を走る最後の夜行列車で、この日は約120人が「まりも」のラストランを一目見ようと深夜の札幌駅に集まった。

 最終列車は約310人が乗り込み定時の午後11時8分、汽笛を2回鳴らして出発。一斉にカメラのフラッシュがたかれた。東京から来たという女性(39)は「無くなるのは寂しいです」。札幌市厚別区の男性(35)は「最初に乗ったのは高校2年の夏休みで、道内を周遊した。いま見るとそのころを思い出します」と惜しんだ。

 49(昭和24)年、函館−札幌−釧路を乗り換えなしで結ぶ夜行急行列車として誕生。51年に愛称が「まりも」に決まった。65には札幌−釧路に短縮。07年の利用客は約4万人、80年代の約13万人に比べて激減した。07年10月からは臨時列車になっていた。【佐藤心哉】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080901-00000000-mai-soci