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2008年09月01日(月) 09時04分

RIM の最新端末『BlackBerry Bold』、その魅力はどこにjapan.internet.com

まもなく米国でも、Research in Motion (RIM) 製の最新スマートフォン『BlackBerry Bold』が登場する。Citi Investment Research の製品アナリスト Jim Suva 氏の分析によれば、同製品は「強力」だが、「市場の様相を一変させる」ほどではないという。

Suva 氏は、12時間かけて膨大な Bold のテストを行ない、さまざまなネットワーク構成をはじめ、Eメールや動画再生などのアプリケーションを試し、耐衝撃性や耐水性なども調べた。

まずは、Suva 氏が気に入った点を挙げていこう。

(1) HTML に対応した完全に新しい Web ブラウザを搭載し、『BlackBerry Curve』や『BlackBerry Pearl』に比べて大きく前進した。(2) Eメールで受け取った文書を編集でき、履歴付きで送信可能な機能 (『Word』『Excel』『PowerPoint』に対応) を備えている。(3) 表示画面が大幅に改善した。(4) 世界クラスのスピーカーと通話機能を備えている。(5) Nuance 提供の音声認識機能が実に上手く動作する。(6) 他の BlackBerry 製品とは違い、日本や韓国で Eメールおよび通話機能が使え、ビジネス ユーザーにとって大変便利だ。(7) 良質なビデオの録画再生機能を備えている。(8) GPS 機能が簡単に使え、料金も掛からない。(8) 端末とソフトウェアの設定が非常に簡単だった。

次に、Suva 氏が気に入らなかった点はどこなのだろうか。

(1) とりわけ高層ビルが建ち並ぶ通りや、われわれの (Suva 氏の) オフィスがある34階など特定の場所で、3G ネットワーク接続の切断が何度か発生した (すぐに EDGE 接続に切り替わったが、インターネット接続速度は低下した)。(2) われわれの (Suva 氏の) 拡張テストで画面が乱れた。(3) タッチスクリーン機能を搭載していない (予想外のことだったとはいえ、2008年後半に提供される今後の製品では搭載の予定だ)。(4) 取扱説明書が入手できなかった (米国または AT&T では未発売で、保証もないためだろう)。ただし、何とかしてすべての設定 (Eメール、通話、インターネット、GPS) を手早く完了することはできた。(5) 200万画素カメラは、画素数の面で不満が残る。

最後に、Suva 氏の結論を聞いてみよう。

概して Bold の印象は良く (強力な製品だが市場の様相を一変させるものではない)、特に世界中を飛び回るビジネス ユーザーには魅力的だろうと考える。しかし米国での価格が高くなる可能性 (カナダで Bold の販売を手がける移動体通信事業者 Rogers Communications の価格は399ドル) を考えると、一般消費者にはそれほど訴求しないだろう。

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