記事登録
2008年09月01日(月) 09時04分

Apple、『iPhone』のセキュリティホールを修正へjapan.internet.com

Apple は、『iPhone』に存在するセキュリティホールについて、9月に修正パッチをリリースする予定だ。この脆弱性を悪用すると、iPhone がパスワード保護されていたとしても、第3者が連絡先などの個人情報へアクセスすることが可能になる。

この脆弱性について最初に発表したのは Apple 製品情報サイト『MacRumors』だ。その後すぐに『Gizmodo』が続き、それから多くのメディアに取り上げられた。iPhone はパスワードにより保護できるが、端末の正面にある唯一のボタンである「Home」ボタンを素早くダブルクリックすると、パスワード保護を回避できることがこれら2つのサイトによって明らかとなった。この操作により、パスワード保護を迂回し、ユーザーの「お気に入り」ページが表示されるため、第3者が個人情報にアクセスすることが可能となる。

Apple の広報担当者は Reuters の取材に対し Eメールで返答し、Apple はすでに iPhone の脆弱性について認識しており、この欠陥を修正するソフトウェア更新を準備中だと説明している。だが、この修正パッチの提供時期については明らかにしていない。InternetNews.com の取材に対し、Apple からの回答はなかった。

当面、iPhone ユーザーには回避策がある。iPhone の Home ボタンを、例えば音楽リストなど、他の表示機能に再設定すればよい。

7月11日の『iPhone 3G』発売以来、同スマートフォンにとっての道のりは決して平坦なものではなかった。好調な売上と入荷待ちの長い列にもかかわらず、様々な問題と悪いニュースに悩まされてきた。Apple は iPhone 3G について、初代 iPhone と比較し通信速度を2倍に高めたと謳っていたものの、それが実現していないことが明らかになっている。

発売から1か月も経たないうちに、iPhone には様々な亀裂が生じている。Apple の開発者は、iPhone 開発者に対する拘束の厳しい機密保護契約を巡って、公然と反旗を翻している。また、『.Mac』に代わるオンラインサービス『MobileMe』では、度重なる障害と同期の不具合に関する問題が発生している。

Apple は、来月に予定されている修正パッチのリリースに加え、最もよく売れている『iPod』の新製品、そして新型『MacBook』の発売に向けて準備を進めていると噂されている。MacBook は最新版がリリースされてから1年以上が経過しており、他のノートパソコン製品に比べて多少古さが目立ってきている。

【関連キーワード】
MobileMe
【関連記事】
【ケータイ USA】イギリスの団体が iPhone の広告における Apple の虚偽に言及
『Mac』の無許可クローンを販売する Psystar、Apple を逆提訴
携帯電話メーカーへの注目度、Apple が3位に—携帯買い替えニーズ定期リサーチ(39)
『iPhone 3G』訴訟が拡大、原告が2人に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080901-00000007-inet-mobi