記事登録
2008年08月31日(日) 21時05分

<台湾船沈没>賠償の早期妥結で一致毎日新聞

 【台北・庄司哲也】沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島(台湾名・釣魚台)付近の日本領海で6月に、台湾遊漁船が日本の巡視船と接触し沈没した事故で、遊漁船に対する賠償を話し合う日本側の第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市)と台湾の遊漁船船長らの1回目の交渉が31日、終了し、双方が早期の妥結に向けて手続きを始めることで一致した。

 日本の在台湾交流窓口機関の交流協会台北事務所によると、交渉は29日から行われ、第11管区の代理人の弁護士2人と遊漁船船長、船員、釣り客の弁護士3人らが出席。具体的な賠償の要求額などは公表していない。

 6月の事故では、台湾側が尖閣諸島の領有権を主張し、台湾の巡視船艇が抗議船とともに日本領海に入るなど強硬な姿勢をみせ、日台関係が悪化。日本側は第11管区の那須秀雄本部長が、船長個人に謝罪するという形で決着させ、事故調査の過程で巡視船に過失が認められたとして、過失の範囲内で賠償に応じる姿勢をみせていた。

【関連ニュース】
台湾:野党・民進党系が馬英九政権批判の大規模デモ
台湾:陸海空軍の大規模訓練公開 馬政権の発足後初
台湾:外交合戦の「休戦」に期待感 対中窓口幹部示す
台湾:忠烈祠に日本人記者ら合祀 遺族の同意なく問題に?
台湾:次期駐日代表に馬総統側近の馮氏

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080831-00000076-mai-int