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2008年08月30日(土) 08時01分

日産、商用車値上げ 16年ぶり 乗用車は見送り産経新聞

 日産自動車は29日、「アトラス」など商用車6車種の国内販売価格を10月1日から値上げすると発表した。改定率はメーングレード平均で2・2%。鋼材などの原材料価格の高騰を踏まえたもので、モデルチェンジを伴わない値上げは平成4年以来、16年ぶり。トヨタ自動車に続き、日産が乗用車の値上げを見送ったことで、マツダや三菱自動車なども乗用車を値上げすることが難しくなった。

 値上げするのは小型トラックや小型バス、バンなど6車種で、三菱自からのOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けている「クリッパー」を除く全商用車が対象。メーングレードにおける値上げ幅は、小型トラック「アトラス」や小型バス「シビリアン」で7万円、バンの「キャラバン」で3万円となる。

 自動車メーカーの値上げをめぐっては、最大手のトヨタがハイブリッド車や商用車に限定した値上げを発表している。日産はハイブリッド車を持っておらず、国内販売の影響を避けるため、乗用車の値上げを見送った。ただ、今後については「市場動向を見て慎重に検討したい」(広報)とコメントしている。

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