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2008年08月30日(土) 00時06分

共和党の副大統領候補に44歳女性知事、マケイン氏が指名読売新聞

 【デイトン(米オハイオ州)=黒瀬悦成】米共和党の大統領候補の指名が確定しているジョン・マケイン上院議員(72)は29日、オハイオ州デイトンで集会を開き、11月の本選を共に戦う副大統領候補に女性のサラ・ペイリン・アラスカ州知事(44)を起用すると発表した。

 9月1日からミネソタ州ミネアポリスで開催予定の共和党大会で、両氏は正副大統領候補に正式指名される。

 ペイリン氏は2006年にアラスカ州知事選に当選し、同州初の女性知事となった。民主党の大統領候補に指名されたバラク・オバマ上院議員(47)より3歳若い上、地元の美人コンテストで優勝経験もある。

 マケイン氏としては、ペイリン氏とコンビを組むことで自らにつきまとう「老齢」イメージを打ち消し、陣営を活性化させたい考えだ。

 熱心なキリスト教徒のペイリン氏は、人工妊娠中絶と同性婚に強く反対し、銃規制に反対する全米ライフル協会の会員でもある。州知事として緊縮財政を敷き、同州の石油資源開発規制に反対した経緯もある。党内で「中道派」とされてきたマケイン氏としては、ペイリン氏の一連の保守的な政治信条や経歴がキリスト教右派などの共和党保守層派の支持固めに最適と判断した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000000-yom-int