記事登録
2008年08月29日(金) 15時48分

消費者物価指数2.4%上昇 7月産経新聞

 総務省が29日発表した7月の全国消費者物価指数(平成17年=100)は、ガソリンや食料品の値上げが響き、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数で102・4と、前年同月比2・4%上昇した。消費税率引き上げがあった9年4月〜10年3月を除き、4年6月以来16年1カ月ぶりの高い伸び。賃金水準が伸びない中での10カ月連続上昇で、家計への負担が拡大し、消費抑制に拍車がかかることも予想される。

 品目別で大きく伸びたのは、エネルギーと、生鮮食品を除く食料。ガソリンや灯油、電気・ガス代を含むエネルギーは17・4%上昇し、寄与度ベースで全体を約1・38%分押し上げた。ガソリン単体では28・7%上昇、灯油は53・2%も上がった。

 一方、小麦の高騰を受けて、スパゲティが32・0%、食パンや即席めんなども軒並み上がり、生鮮食品を除く食料は3・8%上昇し、全体を0・83%分押し上げた。燃油サーチャージの影響で航空運賃、海外パック旅行なども上がった。

 先行指標となる8月分の東京都区部の消費者物価指数は、生鮮食品を除くベースで101・6と、1・5%上昇した。エネルギー価格が高水準ながら横ばいで推移しているため、全体の上昇幅は前月の1・6%より0・1%分縮小した。

【関連記事】
スタグフレーションとは? 景気後退と物価上昇が同時進行
景気後退、長い?短い? 海外の動向カギ、後ずれも
6月の消費者物価指数1.9%上昇 15年6カ月ぶりの高水準
物価高 生活、干上がってしまう 消費者物価指数1・9%上昇
米卸売物価27年ぶり伸び 7月、前年比9.8%上昇

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080829-00000118-san-bus_all