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2008年08月29日(金) 16時25分

<早分かり>「iPhoneガール」って誰?1週間で世界の有名人になった「中国一美しい労働者」—中国Record China

2008年8月20日、あるイギリス人青年がネット上に掲載した3枚の写真。この写真はたちまちのうちに世界中のネットユーザーの目に触れることとなり、いわゆる「iPhoneガール」騒動に発展した。

「markm49uk」というハンドルネームを名乗る男性は20日、アップル製品の愛好者が集うネット掲示板で中国人の女性労働者の写真3枚を公開した。男性のメッセージによると、「自宅に届いた新品のiPhone(米アップル社製の携帯電話)を起動したら、こんな画像が待ち受け画面としてすでに設定されていたんだ。製品の生産現場でのいたずらのようだが、誰かこういう経験をした人いないかな?」ということで、写真に写っていた少女はどうやら生産現場で品質テストをした際に撮影され、そのまま消去されずに出荷されたもののようだ。 【その他の写真】

清楚で愛らしい少女を写したこの写真は大きな反響を呼び、わずか1週間あまりで世界中の人々に閲覧される。ネット上では少女を「中国で最もかわいい女性労働者」と称し、少女の関連サイトが世界中で開設されるに至った。そのあまりの「宣伝効果」に、ネット上には「これはアップルの策略では?」と憶測する声すら上がったという。

騒動を受けて26日、中国の電機メーカー・富士康科技集団が、写真の少女を広東省にある同社工場の従業員であることを認めた。氏名などの個人情報は公表されていない。ネット上では少女の詳細情報をさらに洗い出そうと、決死の「人肉捜索(個人情報検索)」が繰り広げられる。しかし、同社には約20万人の工員がおり、その大部分は女性であるため、少女を特定するのは不可能に近い。それでも、中には少女の同僚と称する者から「同じ生産ラインにいる●●ちゃんだ」との報告や、「●●区工場の●棟で●階に勤める少女だ」との書き込みも入った。また、工場入り口にも、少女の正体を突き止めようと多くの記者らが詰めかけ、騒動は過熱の一途をたどった。

同社は今回のアクシデントの原因として「従業員が機能チェックのため撮影した写真を消し忘れたのだろう」と説明。本来であればこれは「違反行為」となり、通常は解雇の対象になるが、今回のケースはアップル社側との協議の末、「美しいミス」と判断し、少女の責任を問わないこととした。なお、被写体の少女は従姉を通じて「私は平凡な女の子でありたい。他人から注目を集める生活は嫌」とコメントしている。(翻訳・編集/愛玉)

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