記事登録
2008年08月28日(木) 10時53分

『iPhone 3G』訴訟が拡大、原告が2人にjapan.internet.com

Apple が『iPhone 3G』の問題に関して訴えられている訴訟に、2人目の原告が加わった。Apple が虚偽の宣伝約束のもとに欠陥品を販売したとする訴えに対し、同社は9月10日までに対応する必要がある。

Jessica Alena Smith 氏が、アラバマ州バーミンガムの Apple ストアでこの夏に購入した iPhone 3G に関して8月19日に提訴していた訴訟に、2人目の原告として Wilton Lee Triggs II 氏が加わった。

バーミンガムの法律事務所 Trimmier Law Firm により提出された訴状は、原告らが「欠陥のある」端末のせいで「金銭的および非金銭的な多大な被害」を受けたと主張している。訴状によると、彼らの iPhone は、Apple の広告で約束されたデータ速度や音声通話の接続性を提供しないのだという。

同訴訟は、集団訴訟化も目指しており、欠陥のある iPhone の影響を受けている可能性がある「数百万人」を代表して提訴していると主張している。

iPhone 3G は、2008年7月11日に世界同時発売され、その週末に販売100万台を達成するなど、携帯端末業界を席巻している。

今回の訴訟が起きる前も、iPhone 3G には何かと問題が起きていた。まず、発売以来数週間にわたり、オンラインサービス『MobileMe』に関連する度重なる障害に悩まされた。発売直後に、既存モデルに対するファームウェア更新を提供したことも、起動時認証の問題を悪化させる落度だったかもしれない。

先週、Apple は、iPhone 3G パフォーマンス問題に関する修正プログラムをリリースして問題の一部の沈静化を図った。さらに、MobileMe の問題を解決するために、不満への対処やサービス状況に関する最新情報提供のための Blog を開設するなどして取り組んでいる。

7月半ば、Apple は MobileMe ユーザーに対し、障害多発の埋め合わせとして30日分のサービスを無料化した。先週、同社はさらに60日分のサービスを無料化した。

Apple は、この訴訟にどのように対応するつもりかを明らかにしていない。コメントを求めたが、同社は訴訟についてのコメントはしないことをかねてから表明しており、返答は得られなかった。法廷文書には、同社は最初の法廷召喚状を8月21日に受け取ったことが示されている。

【関連キーワード】
iPhone 3G に関して8月19日に提訴 | iPhone 3G | 起動時認証の問題
【関連記事】
トリニティ、ガジェット用マルチ充電器「The Sanctuary」販売を開始
『iTunes』、サブスクリプション制サービス開始とのうわさが再燃

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080828-00000004-inet-mobi