2008年08月28日(木) 07時50分
福井県生活衛生審 銭湯30円値上げ妥当(産経新聞)
福井県生活衛生営業審議会は27日、燃料費の高騰に伴い銭湯の大人(中学生以上)料金を現行より30円値上げし、400円とすることが妥当とする意見をまとめた。今週中に西川一誠知事に答申する。料金改定は10月1日を予定している。
県公衆浴場業生活衛生同業組合(佐藤充美理事長)が7月に行った要望に沿った内容。県の試算では料金改定による収益増分でも赤字が解消できない見通しで、銭湯業界は一層の経営努力が求められることになりそうだ。
県の試算によると、平成19年実績では銭湯1軒で年間115万4000円程度の赤字。現行のままでは20年度に189万4000円まで赤字が膨らむ見通しで、審議会は「改定はやむをえない」との意見で一致した。
ただ、値上げ分でも96万9000円の赤字が発生する見通し。県では料金の値上げ幅について「見通しの半分に赤字が縮小することになり、利用者と経営側とで折半の形となっている」と説明した。
銭湯は戦後のインフレ対策として導入された「物価統制令」が現在も適用される業界で、料金は自治体が決定する。料金に上限が設定される代わりに水道料金減免などの支援があるが、審議会では「料金改定が自由に行えないことは時代に沿っていない」などの意見もあがった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080828-00000037-san-l18