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2008年08月27日(水) 12時00分

初の国産「水陸両用バス」が登場! その実力と将来性はいかに?R25

「水陸両用」は男のロマン! 陸上を走っていたマシンが、そのまま水上でも移動するという“フシギ感”に加え、めったに乗れないという“レア感”もまた、憧れポイントです。

そんな「水陸両用マシン界」に、初の国産「水陸両用バス」が登場したとのこと。すでに日光の湯西川で運行していると聞いたので、さっそく体験してきました!

湯西川温泉駅からスタートする『ダムとダム湖体験ツアー』は、ダム見学を経て川治ダム湖での“クルーズ”を楽しむという内容。やはりもっともテンションが上がるのは「スプラッシュイン」の瞬間で、乗客が「オー!」と歓声をあげます。「水陸両用」と知りつつも、バスが水上を移動するのは実にフシギ。

どんな仕組みで水に浮いているんでしょうか? このバスを運用しているジャパンダック株式会社の平林康信さんにうかがいました。

「構造の基本は船で、その上にバス部分を組み上げています。陸上用と水上用、2つのエンジンを積んでいるんですよ。かなり特殊な工程なので、自衛隊の特殊車両などを作っているメーカーにお願いしました」(平林さん)

エンジンがふたつ…! 自衛隊のメーカー…! なんとも男ゴコロをくすぐるワクワク仕様じゃないですか。それじゃあ、お値段はとってもお高いのでは…?

「それは企業秘密で(笑)。大ざっぱに、数千万円はしますよ。大阪でも水陸両用バスが走っていて、そちらはアメリカから輸入したものなんですが、それよりはいくらか安く済みました」(同)

おお、輸入品より安い! 第1号でも安くついたということは、今後はもっと低コスト化できそうですね。2台目以降を作る予定はあるんでしょうか?

「もちろんあります! 実は今、東京都と調整中なんです。バスが着水して、グワーッと旋回すると、目の前にレインボーブリッジが見える。最高でしょう? なかなか東京都がウンと言わないので、これはぜひ書いておいてください(笑)」(同)

それはいいですね! 東京なら多くの人が手軽に体験できるようになりますし、ぜひ実現してほしいところです。

また、国土交通省湯西川ダム工事事務所の二瓶太一さんのお話によると、日光では水陸両用バスの公共化を目指しているんだとか。

「平成24年をメドにしています。日光の湯西川ダムツアーは、観光だけではなく公共化へ向けての試験運用という側面もあるんです」(二瓶さん)

「水陸両用」も、これからはもっと身近な存在になっていくのかもしれません。未来の移動手段「水陸両用バス」、いち早く体験したい人は大阪か栃木に急げ!
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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