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2008年08月27日(水) 02時30分

<ウナギ偽装>原産地不明を愛媛産に 農水省が改善命令へ毎日新聞

 農林水産省は、原産地不明のウナギのかば焼きを愛媛県産と偽装表示して販売していたとして、ウナギ加工会社「サンライズフーズ」(愛媛県伊予市、大山修人社長)に対し、JAS(日本農林規格)法違反で近く改善命令を出す方針を固めた。同県の養殖業者名が書かれた「産地証明書」で取引相手を信用させるなど悪質と判断した。

 関係者によると、サンライズ社は少なくとも昨年秋ごろから、愛媛県産でないウナギのかば焼きを同県産と偽装表示。東京都中央区の卸売業者「中央魚類」に5万パック近くを出荷した。中央魚類は、築地の卸売市場などに卸し、かば焼きは東日本のスーパーなどで販売された。サンライズ社は26日、中央魚類に商品の回収を要請した。

 サンライズ社は96年1月設立。水産物の輸入や加工、販売を手がけている。01年7月にも、中国産などのウナギを「四国四万十うなぎ」と偽装表示して販売していたとして、愛媛県からJAS法違反で改善指示を受けている。【奥山智己】

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