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2008年08月26日(火) 13時46分

村から村へと川を渡るインドネシアの「船の学校」COURRiER Japon + hitomedia

カリマンタン島のカプアス川流域では、辺境の地に住む子供たちのために「船の学校」という教育プログラムを実施している。
この「船の学校」は積載量10tの船の中に16m×9mの教室を作ったものだ。村から村へと川を移動し、学校へ行く費用がない子供や、進級試験に合格できず、学校を退学した子供たちに勉学の場を提供している。
生徒たちは自分の学力に合わせて、A(小学校レベル)、B(中学校レベル)、C(高校レベル)のなかからクラスを選ぶことができる。年齢制限は特にないため、最年長の生徒は46歳だ。6児の父である彼は、中学校2年生の時に学校を退学してしまったが、いまは学習意欲に満ちている。 「インドネシア語の授業がいちばん好きで、この学校のおかげで読み書きが上達してきました。学問に年齢は関係ありません。学力をつけて、卒業証書をもらうことを目標にしています」
カプアス県教育文化省によると、既に400人の生徒が船の学校で学んでおり、同じような活動は県内の12郡で実施されているという。カプアス川流域では船の学校に通う生徒の識字率が6割になったという実績も挙げており、近いうちにスマトラ島などの他の地域でも導入される予定だ。

ガトラ(インドネシア)より

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080826-00000000-cou-int