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2008年08月25日(月) 12時00分

川淵キャプテンを引き継ぐ犬飼さんの“豪腕”に期待!R25

7月、日本サッカー協会の“キャプテン”川淵三郎氏が会長を退き、新たに常務理事の犬飼基昭氏が会長に就任した。Jリーグチェアマン時代から、日本サッカー界のリーダーといえば川淵氏というイメージが強かった。その川淵氏に代わってリーダーを任された犬飼氏とは、いったいどんな人物なのか?

実は犬飼氏、今やJリーグを代表するクラブとなった浦和レッズを強化した立役者としてサッカー界では知られている。

「浦和が獲得したタイトルのほとんどは犬飼氏が社長に就任した以降のもの。そもそも人気クラブだったという下地があったとはいえ、犬飼氏の手腕によるところは大きい」(スポーツライターの戸塚 啓氏)

レッズでの社長就任は2002年。その直後、後に監督として大きな実績を挙げることになるブッフバルトを招聘。どん欲かつ的確な補強も成功させた。さらに、充実したクラブハウスや練習場、地元市民のためのスポーツ施設などを含めた「レッズランド」を整備。強化と地域密着というJリーグクラブの理想的な運営を実現するなど、大胆に物事を進める様は「豪腕」と評された。日本サッカー協会入りしたのも、こうした浦和での改革実績があったからである。

それにしても、協会入りした06年からわずか2年、それも副会長を飛び越えての会長就任は驚きだ。

「ひとつは小倉純二副会長(69歳)など会長候補といえる人物の多くが、70歳の定年間近で年齢的に1期しか務められないことが挙げられるでしょう。また、これまで長沼 — 岡野 — 川淵と、東京・メキシコ五輪の世代が会長を務めてきましたが、代表人気が低迷するなか、新しい血を入れたいとの考えもあったと思います」(戸塚氏)

代表人気の回復、アジアチャンピオンズリーグの改革、そしてJリーグ百年構想の継承など仕事は多い。日本サッカー協会となれば、いろいろとしがらみも増える。犬飼氏がクラブ時代と同じように「豪腕」を発揮できるか注目したい。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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