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2008年08月21日(木) 16時10分

エコ車に騒音装置は必要か?ツカサネット新聞

英ロータスエンジニアリングは日本の電気自動車やハイブリッドカーに向けて騒音装置「セーフ&サウンド」を開発用意したという。米国議会でもプリウスは静かすぎて危険だということから議論があったと言います。

今まで道路の近くに住み、騒音に苦しんできた住民のみなさん。深夜、暴走族が走り貴重な睡眠を邪魔された住民のみなさん。彼らたちがやっと安息の日々を送れるようになるという、トヨタをはじめ、自動車メーカーが懸命の努力で発展させたハイブリッドカーを昔の考え方から「音がしないと危険だ」「法改正をすべきだ」などの議論があるというのです。

確かにはじめてプリウスが走っているそばで感じたことは、あまりの静かさですが、「静かだから危険だ」という意見がこれほど相次ぐとは正直、驚きました。技術の発展が国民には不要なのでしょうか。

この先、自衛隊や在日米軍の使う航空機や戦闘機にもハイブリッドカーの技術が応用され、周辺住民の方々が苦しんできた騒音にも光明が差すことになると思います。そのときもやはり、静かすぎて危険だという議論になるのでしょうか?

自動車と航空機を一元的に扱うのはやや乱暴ですが、日本車の2割がハイブリッドカーになれば、静音の認知も進み頭ごなしに「危険だ」という議論にはならないのではないのでしょうか。ある方が、『電車に冷房が入ったとき「寒すぎる」ということから弱冷房車ができた』ということを指摘していましたが、このようにみなさんの知恵を出し合ってせっかくの技術が死んでしまわないよう、ハイブリッドカー静音対策が無事に軟着陸することを心から願うばかりです。


(記者:水口 英策)

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