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2008年08月20日(水) 20時16分

【今日のブログ】棄権した劉翔選手に対する意見サーチナ・中国情報局

 2008年8月18日、奇しくも「8」が3つある縁起の良い日、中国が最も注目していた男が失敗した。劉翔選手は体操や重量挙げ、飛び込み、卓球等の有力選手を抑え、中国が最も注目していた男だという。このブログは劉翔選手の失敗とそれに対する考えを示したものである。以下はその話題のブログより。
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 アテネ五輪110mハードルの金メダリストである劉翔選手には、かつてないほどの注目が集まっていた。体操や重量挙げ、飛び込み、卓球等の競技にも有力選手はいたが、中国が最も注目していた男が劉翔選手であった。

関連写真:そのほかの北京五輪の報道写真

 企業も劉翔選手の圧倒的な人気を放っておくわけがなく、劉翔選手を起用した広告はいたるところで見ることができた。天地を覆うほどに溢れ返った劉翔選手の広告は、劉翔ブームを更に過熱させたのである。

 北京五輪前、私は劉翔選手が失敗した場合のことを友人と語ったことがある。劉翔選手が失敗した場合、88年ソウル五輪で敗退した卓球チームのように、あらゆる罵詈雑言が浴びせられるのだろうか。

 2008年8月18日、奇しくも「8」が3つある縁起の良い日に劉翔選手は失敗した。しかし、本当のところを言うと、私にとってこの失敗は予想外のことではなかった。

 多くの人が劉翔選手に対して「110mを走りきってから棄権すべきだ」などと批判したが、その批判は意味のあることなのだろうか?集まった観衆を満足させれば、怪我が悪化して引退しても良いというのだろうか?それは中国陸上界にとって良いことだろうか?

 劉翔選手の棄権に対する反応は様々であるものの、劉翔選手を支持する意見が主流となっている。この点から見ると、ソウル五輪時からは一定の成熟が見られるといって良いだろう。

 オリンピックは英語で「Olympic Games」というように、本来はゲームであり、大衆娯楽である。また、これは国家間の戦争ではないのだ。

 オリンピックの意義は参加することにあり、これは勝者にとっても敗者にとっても同様である。また、彼らは同様にオリンピックの一部分に過ぎない。

 オリンピックは勝者だけは成り立たず、敗者も必要としているのである。観衆は勝者を称えると同時に、敗者にも拍手を送ることを学ばなければならないのだ。
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(出典:隱蓮齋龍鳳劍客BLOG意訳編集)

 写真は劉翔選手を起用した広告のひとつ。(編集担当:畠山栄)

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