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2008年08月19日(火) 18時41分

オリンピックは「金」以外はメダルではないのかツカサネット新聞

オリンピックは、参加することに意義がある大会から、金メダルを取ることに意義がある大会に変貌した。北京オリンピックの日本代表選手のなかで、水泳の北島選手、女子柔道の谷選手などについては、金メダル以外のメダルでは、日本への帰国が許されないようなプレッシャーで参加したことと思う。

銅メダルといえば、その競技では世界で3番目の実力ということになるが、女子柔道で銅メダルを取った谷選手の顔に笑顔はなかった。田村でも金、谷でも金、そして母親となった今回の大会でも金を取るものと誰もが信じて疑わなかった。

おそらく、どのテレビ局も、田村選手が金メダルを取った時のために、特集ビデオを収録していたはずだ。しかし、銅メダルということで、ムダになった。田村選手と関わりがある多くの人から声を集めていたと思う。一方、北島選手の場合は金メダルだったので、どの番組も特集ビデオが放送された。

オリンピックは、金メダル以外はメダルではないのだろうか。かつてのアマチュアスポーツの祭典から、プロスポーツ選手も参加できる競技が増え、オリンピックも商業ベースでの損得勘定が幅を利かせる大会に変貌し、「金メダル以外はメダルだと思うな」と言われているような感じだ。

だが、ひょっとすると、このようなオリンピックに変貌させたのは、私たち一般国民が過剰な要望を選手に求めるからかもしれない。これからオリンピックはどう変わっていくのだろうか。




(記者:ニュースマン)

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