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2008年08月19日(火) 15時06分

「消費期限」と「賞味期限」の違いは?医療介護CBニュース

 「消費期限」と「賞味期限」の違いなど、食品の表示について消費者に広く知ってもらおうと、厚生労働、農林水産の両省と公正取引委員会はこのほど、パンフレット「知っておきたい食品の表示」(2008年7月版)を作成した。パンフレットによると、「消費期限」は品質の劣化が早い食品、「賞味期限」は品質が長く保持される食品に記載される。

 パンフレットは、「生鮮食品」「加工食品」「有機食品」「遺伝子組み換え食品」に分けて表示方法を解説。期限のほか、原産地の表示についても詳しく説明している。02年度に開かれていた「食品の表示制度に関する懇談会」の中間報告書では、食品の表示制度などについて一覧できるパンフレットを作成する必要性が指摘されており、今回のパンフレットはそれに応えたものだ。

 「期限の表示」の説明によると、「消費期限」は弁当や総菜など品質の劣化が早い食品に、「賞味期限」はスナック菓子など品質が長く保持される食品に記載されている。
 消費期限とは「未開封の状態で保存方法に従って保存された場合に、品質が保持される期限」で、この期限を過ぎると衛生上の危害が生じる恐れがある。これに対し、賞味期限の場合は、期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではないという。

 このほか、消費者が戸惑うことが多い項目について、カラーの図を用いて分かりやすく説明している。厚労省では、「実際の食品の表示例を豊富に盛り込んだオールカラー版となっており、消費者の皆様はもとより、事業者の皆様にも、わが国の食品表示制度について理解を深めていただけるものと期待しております」としている。


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